帰りの送迎車内の会話です。
誰が1番に送ってもらえるのかがとても気になる子が3人乗っていました。
A君(ひそひそ話で)『先生、今日僕1番に家に帰りたい』
先生『どうしたの?』
A君『家でヘラクレス(の工作)を作りたいんだ』
A君は虫が大好きです。この話を受けて、どれだけ工作を楽しみにしているかがよく伝わりました。
B君とCさんは、虫が大好きなA君をよく知っています。先生は相談してみることにしました。
先生『B君、Cさん。相談のお話があるの。A君がヘラクレスを作りたくて、今日は1番に送ってほしいみたいなの。どうかなぁ。』
どんな返事がくるかなぁ?と待ちました。
B君Cさん『いいよ〜(^^)』
A君『ありがとう(^-^)』
この日、A君は1番に帰宅しました。
さて、いつも誰が1番に送ってもらえるのかでケンカになる事もある3人。
なぜこんなに気持ちいい『いいよ〜』が言えたのでしょうか?
例えば、普段から
『B君は前回1番に送ったから、今日は我慢して。3番ね』
というコミュニケーションだったら、あの気持ちのいい『いいよ〜(^^)』は言えるでしょうか?
実はB君とCさんは以前に帰りの順番を譲ってもらった経験があります。
その時『よかったね。嬉しいね』と先生は声をかけました。
そんな経緯があり、車内で先生はA君に
『B君とCさん、いいよだって。よかったね😉』
と声をかけました。A君は嬉しそうに
『うん😊』
と答えました。
周りの人から自分を認めてもらえた、受け入れてもらえたという経験は、
次は【自分の周りの人】にもできるようになっていきます。
A君は今回、とても良い経験ができたと感じました。
そして、B君とCさんの成長にもとても感動しました。